[2014.7.16]ニッポン・グリーン・ツーリズム2014東京セミナー
農山漁村での体験交流活動-ニッポンの“グリーンツーリズム”を世界へ。グリーンツーリズムの先進事例と海外旅行者の動向をもとに、効果的なインバウンド受け入れ体制をつくり、元気なニッポンを世界に発信する、プロジェクトをスタートします。
日本本来の暮らしや自然を楽しむ農山漁村での体験交流活動、いわゆる<グリーンツーリズム>は、全国各地で取り組まれ、訪問者にとって付加価値の高い体験旅行として、人気が高まっています。地域にとっては、魅力の再認識と資源の活用や雇用の創出につながり、持続可能な地域社会づくりへとつながっています。
一方で、訪日外国人旅行者(インバウンド)の市場は拡大し、期待の高まりを見せています。グリーンツーリズムに取り組む地域には、現状海外からの受入実績が少なく、これから地域のよさを引き出すプログラムづくりやインバウンドのノウハウを取り入れることにより、より多くの外国人旅行者を受入れ、本来の日本を魅力を伝える重要な場となることでしょう。
当センターでは、「地域の自然や文化を活かした交流活動が、地域を元気にする」と考え、エコツーリズム・グリーンツーリズムの実践者・研究者とネットワークを築いてきました。海外からの旅行者を農山漁村などの地域が受け入れることは、交流活動の拡大につながり、地域そのものや農産物などへのファンを増やしていくでしょう。異文化交流が、地域に新しい風を吹き込んでいきます。海外からの評価が国内の再評価につながるなど、さまざまな効果がもたらされると考えています。
今回のセミナーでは、全国の農山漁村で滞在型の体験交流型観光を進めているものの中でも、海外 からの旅行者を受入れている先進事例に注目し、今後実践を計画する各地の取組を支援する目的に企 画しました。日本本来の魅力を、多くの人と共有したいと考えています。
◎グリーンツーリズムに取り組む自治体、地域協議会、観光協会、宿泊体験施設、NPO団体
◎田舎で働き隊員、地域おこし協力隊員
など、現在グリーンツーリズムに関わる事業を企画・実施・コーディネートし、現在または今後、インバウンド受け入れを行ないたい団体・個人の皆さまです。
体験交流活動の企画・実施に直接かかわり成果をあげている専門家から、グリーンツーリズム、インバウンドの先進事例を紹介いただき、実践に向けてのポイントをうかがいます。
◎滞在交流型観光の課題と展望、体制作りのポイントを知るパネルディスカッションでは、滞在交流型観光の実践者らが、課題やインバウンド導入に向けての展望について話します。同時に、会場の参加者の皆さまからもアイデアを出してもらい、共に検討するワークショップとする予定です。
◎専門家・実践者と直接話す相談会を会場で開催同時に、個別の地域での状況や課題について、専門家・実践者へ直接相談する場を設けます。地域でのグリーンツーリズムの展開はもちろん、全国の実践者や地域とのネットワークづくりに、このぜひ機会をご活用ください。
◎セミナー後、別日程で研修会とモニターツアーを実施今回のセミナーは、東京のほか北海道、九州で開催を予定しています。セミナー後は、先進地域を会場に実践的な研修会を3ヶ所で、外国人旅行者を対象にしたモニターツアーを全国6ヶ所で開催する予定です。
◎グリーンツーリズムで地域を元気に!「住んでよし」(=暮らす人が地域に誇りを持つ)が「訪れてよし」(=訪問者が魅力を感じる)につながります。全国セミナーをはじめ、同プロジェクトでは、これまで草の根的にグリーンツーリズム・エコツーリズムを地域で行なってきた“エコセン”のコンセプトのもとに、地域が主役となるツーリズムを目指してまいります。
ぜひ、ご参加ください。お待ちしています。
このプロジェクトは農林水産省都市農村共生・対流総合対策交付金共生・対流促進計画(広域ネットワーク推進対 策)外国人旅行者向けの受入体制の構築事業です。
【日 時】2014年7月16日(水)10:00〜17:00 9:30受付開始
【スケジュール】
9:30 開場・受付開始 10:00 開演/第1部・基調講演
-基調講演1
鈴木克明氏(日本政府観光局海外マーケティング部東アジアグループ次長)
「訪日旅行観光の現状と市場動向」
-基調講演2 鈴木宏一郎氏(北海道宝島旅行社)
「インバウンド旅行ニーズとグリーンツーリズム」(仮)
-基調講演3 坂元英俊氏(マインドシェア)
「新たなGTの方向性:住んでよし、訪れてよしの観光地域づくり」(仮)
12:40 昼休憩*昼食、飲料などはご自身でご用意ください。会場では食事は禁止となっております。
13:30 第2部◎パネルディスカッション
-話題提供:高野孝子氏(NPO法人エコプラス)
「南魚沼でのGTインバウンド受け入れと課題」(仮)
-パネルディスカッション
-パネラー:鈴木克明氏、鈴木宏一郎氏、坂元氏、高野孝子氏、梅崎(日本エコツーリズムセンター)
ファシリテーター:福井隆氏(東京農工大学)
16:00 第3部◎相談会
-各スピーカー(鈴木宏一郎氏、坂元氏、福井隆氏、梅崎)が、地域のDNAを活かした滞在交流型プログラムの作り方やインバウンドニーズの現状などについて、参加者の個別の相談に対応します。
【会 場】 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 3階
151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1
【交通・アクセス】
●電車の場合
小田急線・各駅停車・参宮橋駅で下車、徒歩約10分。
千代田線・代々木公園駅で下車(代々木公園方面4番出口)、徒歩約10分。
●参宮橋駅からのアクセス
詳しくはこちらをご覧ください。
●バスの場合
新宿駅、渋谷駅よりバスが出ています。
新宿駅西口(16番)より宿51<西参道経由>[京王] 渋谷駅行(時刻表)に乗り、約18分。代々木5丁目で下車
渋谷駅西口(14番)より宿51<西参道経由>[京王]新宿駅行(時刻表)に乗り、約9分。 代々木5丁目下車
●お車の場合
・首都高速4号線
代々木ランプより(三宅坂方面のみ) 約100m
初台ランプより(高井戸方面のみ) 約2km
新宿ランプより(大型バスの場合) 約2km
詳しくはこちらをご覧ください。
【参加費】無料(定員・先着100名)
【お問合せ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 Fax:03-5834-7972
【お申込み】下記のお申込みフォームから、お名前、住所、性別、住所、ご連絡先電話番号、所属・肩書き、メールアドレスを入力の上、お申込ください。
このプロジェクトは農林水産省都市農村共生・対流総合対策交付金共生・対流促進計画 (広域ネットワーク推進対策)外国人旅行者向けの受入体制の構築事業です。
日本政府観光局(日本政府観光局海外マーケティング部東アジアグループ次長)
[すずき・かつあき]1955年新潟県生まれ。1978年株式会社日本交通公社(現JTB)入社。個人旅行や団体旅行のセールスなど営業部門を長く経験。1999年子会社のアジア・ツーリスト・センター(現JTBグローバル・マーケティング&トラベル)へ出向。韓国、中国、香港、台湾、タイ、マレーシア、シンガポールの各市場において、旅行会社に訪日旅行をセールス。2004年JNTOへ出向。アジア各市場の訪日プロモーションを担当。2006年JNTOに転籍。2008年上海事務所長。2011年コンベンション誘致部次長。2014年2月より現職。
株式会社マインドシェア観光地域づくりプロデューサー
[さかもとひでとし] 1954年熊本県生まれ。大学卒業後、農林水産省の外郭団体(財)日本農業土木総合研究所研究員として、全国の農村総合整備計画などの対策にかかわる。その後、(財)阿蘇地域振興デザインセンター事務局長。阿蘇地域1市7町村の広域連携プロジェクトを行政・民間団体などと協働し推進。もてなしの人づくりを核にしたエコ・グリーン・タウンツーリズムによる地域振興と温泉や観光などの既存資源を一体化し、ゆっくり・のんびり過ごすスローな滞在交流型観光の阿蘇づくり「阿蘇カルデラツーリズム」を国、県、市町村、民間企業と協働して展開。平成23年度に阿蘇くじゅう観光園で「阿蘇ゆるっと博」を開催した。地域づくりと観光と公共交通を統合化した滞在交流型の観光戦略と九州の観光振興に寄与した功績で、平成23 年10 月、観光庁長官表彰を受賞。平成24年10月からは、これまで培ってきた観光地域づくりを全国の観光地域に役立てていきたいとの思いから、阿蘇DCを退任。観光庁が復興支援で展開している東北観光博(阿蘇ゆるっと博がモデル)のアドバイザーや観光圏中核人材育成事業の委員を務めながら、地域づくり型観光の研究と実践を行っている。日本エコツーリズムセンター世話人。
株式会社北海道宝島旅行社 代表取締役社長、株式会社北海道宝島トラベル 代表取締役
[すずきこういちろう]合同会社北海道観光まちづくりセンター 業務執行社員。 1965年北九州生まれ。北海道の体験型観光プログラムの検索予約サイト「北海道体験.com」創業。道内各地で観光まちづくり、インバウンドFIT(個人旅行客)送客を実施。同時に都市観光やレジャーと農村をつなぎ、野菜の収穫体験や農家民宿(ファームイン)などグリーンツーリズムを紹介し、経済面や雇用面など地域にさまざまな波及効果をもたらすことを目指している。観光庁観光地域づくりアドバイザー、北海道グリーンツーリズムネットワーク事務局長、農林水産省 6次産業化ボランタリープランナーも務め、北海道の農山漁村の魅力を国内外に伝えている。
基調講演の鈴木克明氏、坂元氏、鈴木宏一郎氏に加えて、話題提供者として高野孝子氏(NPO法人エコプラス代表理事)が登場。当センター代表理事・梅崎氏を交えて、グリーンツーリズムに訪日観光客を受け入れる可能性と展望を探ります。
話題提供「外国人を含む多様な人たちとの地域づくりTAPPO南魚沼やまとくらしの学校の事例から」
新潟県生まれ。冒険家。ジャーナリスト。教育学博士(エジンバラ大学)。早稲田大学教授。世界で初めてロシアからカナダまでスキーと犬ぞりとカヌーで北極海を横断するなど、地球を舞台に数々の冒険を行ないながら国際的なネットワークの中で環境教育などに取り組む。郷里の南魚沼市で「TAPPO南魚沼やまとくらしの学校」を開校し、南魚沼の野外教育、環境教育などの取り組んでいる。著者に「てっぺんから見た真っ白い地球」(ジャパンタイムス社)「世界遺産のいま」(朝日新聞社)ほか多数。
<パネルディスカッション>
話題提供後、基調講演者三氏と高野氏、梅崎、ファシリテーターとして福井によって進行した。地域のプレーヤーとコーディネーターの役割分担と関係作り、インバウンドでは旅行者が自国で計画を立てる段階で魅力として受け取れる情報をしっかり発信していくことが重要なこと、何よりその地域のDNAを活かしたコンセプトが重要となることなど、パネラーへいくつかのポイントを投げかけた。
パネラー/進行役
埼玉県生まれ。環境省田貫湖ふれあい自然塾(静岡県富士宮市)を始め、各地の環境教育拠点施設において、体験プログラム開発、人材育成、滞在交流型観光のための仕組みづくりおよび運営業務を担当。このほか、西伊豆地域のエコツーリズム導入のための調査事業や、エコツーリズム関連の人材育成事業を多数担当。現在、山梨県都留市の農村集落にある古民家を拠点に「風と土の自然学校」を運営。パーマカルチャーや自然農の考え方を基本とした、循環型のライフスタイルをテーマにした講座には、首都圏からの参加者も多く、様々な体験を通じて都市と農村の交流に取り組んでいる。
ファシリテーター
福井隆氏 東京農工大学三重県生まれ。日本の過疎集落の再生を地域の現場で研究・提言をし、多くの実績を挙げてきた地元学の伝道者として知られる。とくに、研究者が研究の成果を地域に残さない傾向に対して、《すべては地域に還元》と信条として全国を歩き回っている。農林水産省「農山漁村活性化人材支援バンク」コーディネーター。全国新・田舎で働き隊全体コーディネート。
坂元氏、鈴木氏、梅崎氏、福井氏らによる相談会を実施します。自身の地域の課題、今後の展望と対策などを直接ぶつけて地域のインバウンド体制作り推進に役立ててください。